地元民が多く集う居酒屋さんに間違いはありません。
場所は天草市の街中、銀天街という古くから親しまれている商店街にあり、赤提灯が歩く人を誘います。



いわゆる大衆居酒屋ですが、場所が天草となれば食の質は高い。つまり、安くて美味いが実現してしまうのです。
店内は広く、100席はありそう。年末年始の忘年会などは比較的賑わいます。
特徴的なのが、地元民にとっては2次会、3次会によく利用者されること。シメのメニュー（うどんや丼もの）が充実していることも理由です。しかし、それだけではもったいない！何度も通いつめた筆者が選りすぐりのスターティングメニューをご紹介します。

暖簾をくぐり着席し、さしより（とりあえず）ビールといきたいところ。軽くつまめるお供はなにか。おでんをオススメします。



長時間煮込まれて飴色に染まったタネは、甘辛いダシがよく染みこみ、ジュワ〜と旨味が溢れ出します。なにより配膳が早い。店内中心でおでんスタンドが設置されており、そこから運ばれてくるのでスピードメニューとして非常に優秀です。個人的には大根・厚揚げ・イワシハンバーグを推しておきます。

天草の代名詞である魚も外せませんね。刺身の盛り合わせは当店の4番打者です。
店内に生簀があるのも大きいですが、やはり新鮮でコリコリとした食感と、天草ならではの魚自体の旨味が多い身は刺身で味わいたいものです。季節により若干ネタは変わりますが安定して美味しく、とにかく量がすごい。2〜3人で1人前とお考え下さい。腹ペコさんには握りもオススメですよ。



まだまだ魚を味わいたい方、焼き魚もいっておきましょう。ダイナミックなカマ焼きはお肉に近い歯応え。シンプルな塩が濃厚な美味しさを引き立てます。ほっぺたの落下注意です。



胃袋も落ち着いてきたころでしょうか。
ビールから乗り換えるなら、焼酎はいかがでしょうか。その名も「天草」。あっさり系の米焼酎なのでどんな料理とも相性抜群の名脇役。彼に天草晩柑果汁で割るとこれまた爽やかなこと。例えるなら柑橘畑に白いワンピースと麦わら帽子姿で風を感じる大人の階段登る凛とした女性が目に浮かびます。



美女と野獣しかり、爽やかな女性には意外と主張の強いガツンとしたした男性が好相性。
「砂ずりとピーマンの炒め物」をいただきましょう。生命力を感じる砂肝とシャキッとしたほろ苦いピーマンに黒胡椒が効いた一皿。心からこう思うでしょう「こういうのでいいんだよ」。



島外からお越しになる方の夕食の正攻法ではホテルか旅館の御膳になると思いますが、地元に愛される大衆居酒屋で雰囲気を味わいつつ、食を愉しむ夕食も旅ならではの良さがありますよ。

Information
丸高（まるたか）
住所：863-0023 熊本県天草市中央新町12
18:00〜オーダーストップ23:00
電話番号：0969-23-4728
休日：月曜日定休