タイ王国からの移住者が作る本場タイの味【アロイジャン】
南阿蘇村は熊本県北東部にあり、北の阿蘇山と南の外輪山に囲まれた阿蘇カルデラの南郷谷(なんごうだに)と古くから呼ばれる地域にある村で、長陽村・白水村・久木野村の3村が合併して2005年に誕生しました。平成の大合併で「村」の新設は、この南阿蘇村が初めて。「村」を選択した理由は、自然の中にあるというイメージを大切にするためで、熊本地震後に人口の減少があったものの、今も1万人を超える人々がカルデラの中で暮らしています。
熊本市出身で熊本地震の時にはタイ王国にいた為、生まれ育った熊本の状況を知っても何もできず、故郷の為に自分にできることはないのか…。タイからの帰国を決め、移住した先は南阿蘇村。阿蘇山の壮大な景色に囲まれたこの村に、タイから観光客をお招きしよう!とゲストハウスのオープンを夢見て、駅近の空き家を探し始めた田内秀樹さん。
南阿蘇村の空き家バンクを訪ね、空き家情報を収集し、古民家を改修してゲストハウスを作ろうと試みますが、なかなか良い立地の良い物件に巡り合えず、タイを離れ南阿蘇に住みながら物件を探すことに。海外からのお客様が公共交通機関を利用されて移動が可能な場所に絞って、自分の足で空き家を探す日々が続きました。
その昔はとても賑わっていたという地区の一画、以前は獣医さんが住んでいたという築90年超の古民家とのご縁が繋がり、田内さん自身の手で改修が始まりましたが、感染症の拡大の時期と重なり、奥様もタイから移動ができない状況になってしまいました。何とか、その地域を盛り上げたい一心で、少し軌道変更をされます。
ゲストハウスにする予定の敷地内に、建物を作られ、内装はほぼ手作り。タイからクロス(壁紙)も取り寄せ、タイ王国の雰囲気が感じられるお店の準備が進みました。
南阿蘇村を東西に走る「南阿蘇鉄道」は、熊本地震からの復旧で現在は中松駅~高森駅が開通していますが、2023年の全線開通を目指して、急ピッチで工事が進められています。その南阿蘇鉄道の「阿蘇白川駅」から歩ける距離でもあり、熊本駅から阿蘇くまもと空港を経由して高森町へ向かう『快速たかもり号』の乗り場、「吉田新町バス停」もすぐそばという場所に、タイ料理『アロイジャン』がオープン。
アロイは、タイ語で「おいしい」
『おいしいじゃん』と言っていただけるようにとお店の名前が付けられ、一番人気の「ガパオライス」や「グリーンカレー」をいただきましたが『うまいじゃん‼』思わず!タイビールも飲みたくなります。「トムヤムクン」は酸味、辛味、甘味が一度に味わえる海老の煮込みスープで、クセになりそう。月替わりの限定メニューもあるので定期的に足を運ばれると、新しいメニューも食べることができ、香辛料やハーブ、果物がたっぷりのエスニックな味わいをお楽しみいただけます。
アロイジャンの隣のゲストハウス「もみじホステル」は、今年中のオープンを目指して改修も始まりますので、昔の賑やかさを取り戻すべく、たくさんの笑顔が溢れていく、そんな場所になると期待しています。
素敵な「笑顔」に人柄が滲み出ている田内さんですが、レストランで使う東南アジア系の野菜や果物の仕入れに奮闘されていらっしゃるとか。マンゴーや青パパイヤなどなど、情報がありましたらご一報ください、とのことでした。
タイ人シェフが作る本格的な料理は、コース料理(要予約)もありますので、南阿蘇村でタイを満喫できますよ。
Information
タイ料理 アロイジャン
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村吉田1493-1
電話:050-6867-1771
営業時間:金土日祝 11:00~14:00 17:00~21:00
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