世界に一つだけ、コキアのほうき作りワークショップ
天草のチベットといわれている教良木河内(きょうらぎかわち)地区の地域活性化団体、中吉小吉(なかよしこよし)。自分達で育てたコキア(ほうき草)でほうき作りワークショップを開催されています。 ほうきの棒は地元の川や海で見つけた流木、しばる紐は麻紐、留め金以外は全て自然のものを使用し、自然に優しく、役目を終えたら自然に帰るほうきです。
参加者の様々な質問やなかなか上手くいかない工程の時も、経験を交えて優しく丁寧に教えてくれます。これまで試行錯誤、創意工夫しながらほうきを作られてきたことが窺えます。
色もデザインもそれぞれ。世界に一つだけのほうきのでき上がりです。みんな違って、みんないい、と思わせてくれるワークショップです。
終始、笑顔が絶えないワークショップで、参加者からは「温かくて優しい人柄に癒された」「自然の素材で作るので、作りながら自分も自然に戻れた」「子どもを連れて参加できるイベントはなかなかないのでありがたい」と大好評。「使えなくなったときに燃やしても土に埋めても自然に帰る。お掃除に電気も使わないで済む。自分で作って自分で使用して最後は自分で自然に帰す。自然循環型の生活の仕方を教えてくれるとても素敵な活動」など深い感想もありました。後日談としては、「子ども達が進んで掃除をするようになり、予想外の副産物があった」と嬉しそうに話してくれました。
会場では、自分達で育てた野菜や植物の種、小物などがありえない値段で販売されていました。参加者は「安すぎる」と感動しながらたくさん購入していました。売り上げは、材料費など今後の活動資金にされるそうです。
また、教良木河内には、歴史や自然を感じるスポットがたくさんあります。ワークショップと合わせて観光もお勧めです。
まず、天草島原の乱の後の慶安元年(1648年)に、初代代官鈴木重成公が、三代将軍家光の命を受けて建立した金性寺です。催し物も多く、地域の皆さんに愛されています。第1回目の記念すべきワークショップは、金性寺の全面的なご協力の元、開催されました。地元の画家、春山千章さんが、3年半かけて金性寺石橋と蓮の四季、祝口観音の滝周辺をモチーフに創作した襖絵22枚は圧巻です。
また、境内の周囲には四国八十八ヶ所霊場それぞれの土砂を拝受し、土砂と88体の本尊石仏を安置した天草新四国八十八ヶ所霊場があります。四国八十八ヶ所霊場の1/1000のサイズ、1周約40分で、森林浴をしながらお遍路ができます。
他にも、今まで一度も枯れたことがない全長300メートルの祝口観音の滝や巨石の中にいらっしゃる美しい祝口観音様もぜひ一度観ていただきたい名所です。ちなみに、祝口観音の滝入口にある湧水がとても美味しいので、こちらもぜひ味わって下さい。
ワークショップ開催は不定期、依頼があれば出張もされています。写真は上天草市の小松屋渚館で出張開催した時の1枚。後ろに立っているお三方が中吉小吉の皆さんです。
ワークショップのお知らせは、公式インスタグラムで案内があります。体験したい方や依頼したい方、教良木河内を訪れてみたい方、地域の方と交流してみたい方は、ぜひフォローして下さい。
Information
中吉小吉(なかよしこよし)
公式ホームページ なし
公式インスタグラム 中吉小吉(なかよしこよし)(@nakayosikoyoshi) • Instagram写真と動画
住所:熊本県上天草市教良木河内
電話:舩崎090-8918-4332
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