神社や巨石、神聖な場所が好きな方には、ぜひ訪れてほしいところが、天草の聖地といっても過言ではない、松島町内野河内にある矢岳神社と姫戸町にある矢岳巨石群です。白嶽森林公園キャンプ場に行く途中にあり、矢岳神社は入口の鳥居から徒歩約5分、矢岳巨石群までは、約15分のところにあります。
 
宮守の藤本さん（2021年12月現在）とお孫さんが一緒に作った手作り看板があるので迷いません。看板を見た人からは「地元の方の優しさが滲み出ていてほっこりする」との声が聞かれることしばしば。木は朽ちてしまうのでコンクリートで作ったそうですが、見事な装飾でてっきり木で作られているかと思う出来栄えです。
 
矢岳神社のご祭神は、男女の山の神様と素戔嗚尊、猿田彦。優しく包んでくれるようなエネルギーを感じるといった感想を多く聞きます。藤本ご夫妻のエネルギーに似ているように感じます。

矢岳巨石群のドルメン（天井石を石柱が支えているもの）は、巨石文化研究所の武内一忠所長のお話によると「日本で最大級のもの」と解説されていました。これまでご案内した方みなさんが、目にした瞬間、息をのまれます。
同じく武内所長の解説によると「ここは、かつて海洋民族が住んでいた場所で、Wの元になった文字が彫られていることから、神官など特別な人がドルメンの頂上で雨乞いの祈りをしていたのではないかと推測されます。そのような場所だと思いを馳せながら神聖な気持ちで上がって欲しい」と話されていました。
 
頂上からは、小島や雨竜岬、龍ヶ岳、八代海（不知火海）が臨めます。鳶がまるで挨拶をしに来てくれているかのように旋回する姿を見ることもあります。日常を忘れ、大自然に包まれている感覚や一体となった感覚、小さいながらも確かに存在する自分など、訪れた人それぞれに感じることがきっとあるはずです。
 
また、ストーンサークルもあり、巨石には、お水取りや薬の調合などのための盃状穴やサメの頭部を描いたペトログラフを見つけることができます。

北海道から台湾まで旅をするアサギマダラにも出合うことが多いです。ゆっくりと上下にヒラヒラ舞う姿はいつみても癒されます。もしかすると旅をせずにここに生息しているかもしれません。
 
天草にご縁のある方、この地にご縁のある方は、いつか訪れるタイミングがあると思います。案内では、ご希望により、祝詞を唱えたり楽器を奏でたりします。宮守の方が許可して下さったところにご案内することもあります。

いつかこの地でお逢いできることを楽しみにしています。

Information
天草地域コーディネーター　福田智子
公式インスタグラム　Satoko Fukuda(@amaito310) • Instagram写真と動画
公式フェイスブック　福田 智子 Satoko | Facebook
天草聖地案内料　2時間6,000円　※保険料はご自身で加入をお願いします。
住所：熊本県上天草市
電話：福田080-3278-8771