創業六十有余年、町でおなじみの和菓子「池田製菓舗」

甲佐小学校の正門近くに位置する和菓子屋さん「池田製菓舗」にお邪魔いたしました。いつも笑顔で出迎えてくれる店主の池田実(みのる)さん、お店に行くといつも楽しいおしゃべりで迎えてくれます。本日は実さんのつくる美味しいお菓子と、明るくて楽しいそのお人柄に迫っていきたいと思います。
昭和25年頃、店主のおじいさんの代で創業された「池田製菓舗」。現在の実さんの代で3代目となります。戦後間もない当時、機械の技術職人だったおじいさんが食べて行くための手段として始めたのがこの和菓子店でした。

お店には、当時から残る製菓道具や機会が今でも現役で動いています。重さを測る天秤なんかは、見学に訪れた小学生の子ども達は何の道具かわからない子も多いのだそうです。大きなミキサーもノスタルジックな雰囲気がありますね。昔から大切に、大事に扱われてきたのがよく分かります。

お店の一日は朝7時頃から始まります。その日によってつくるお菓子は違いますが、この日は「こうさんもん(甲佐町ブランド認定品)」にも認定されている「ボシドラ焼きと井戸江峡饅頭」に使う餡を練るところから始まりました。どちらの餡も白のこし餡ですが、作るお菓子によって硬さや甘さに違いを持たせてるそうです。


お店に並ぶお菓子の中には、昭和51年の販売開始以来、毎日売り切れるという人気の「マシュマロ」があります。ちなみに、この「マシュマロ」と、白あんの中に甘く煮詰めた梅の甘露煮が入った「井戸江峡万十」も、こうさんもんに認定されている一品です。
ふるふるのマシュマロの中には、カステラの角切りが!!しかも、外側には粉になったカステラがたっぷりまぶされています。このマシュマロは先にも述べた通り、池田製菓舗の店舗でしか手に入りませんので、お近くに行かれた際はぜひお店を覗いてみてくださいね。毎日10時半ごろ出来上がるそうですよ。

ここで皆様にお勧めしたいのが店主もオススメの「ラムレーズンロール」です。ラム酒にたっぷり漬けたレーズンと、バタークリームをふわふわのスポンジで巻き上げたロールケーキは、どこか懐かしくもありお土産にも喜ばれるケーキです。最近、漬けるお酒にラム酒だけではなく、チェリー酒を加えたようで、「香りがよくなったでしょ!!食べてみてん!」と味見をさせてくれました。
確かに!!ラム酒だけよりも香りがまろやかでレーズンの味が濃く出ている気がします。しかも他のロールケーキに比べてずっしり重い。
どれも美味しくて連日たくさんのお客様がお店に足を運んで来られるのも納得です。きっと池田さん親子の人柄と甘い匂いに誘われてお店に来られるのだと思います。
Information
池田製菓舗
住所:〒861-4607熊本県上益城郡甲佐町大字豊内574
TEL:096-234-0118
営業時間:am8:30〜pm19:00
休日:日曜日
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